父の様に兄の様に、時には弟の様に赤塚不二夫氏を慕っていた、森田一義氏による弔辞。
今から30年以上も前、『四カ国語麻雀』のネタで突然お茶の間に現れた異形の中年男タモリ氏を我々がすんなりと受け入れたのも、山下洋輔氏や赤塚不二夫氏がバックアップしていると聞いていたからだ。
赤塚氏が以前の様に仕事ができなくなった時、タモリ氏は赤塚氏に金銭面での支援もしていたという。だが、赤塚氏は受け取ったお金を『タモリ基金』と名付け、タモリ氏が売れなくなった時の為にと、あえて手を付けずにいたそうだ。
「私もあなたの数多い作品の一つです。」
白紙の弔辞を読み終えたタモリ氏の心情は、歌舞伎町のバーで初めて赤塚氏の前でネタを見せた時の心情に戻っていたのかも知れない。
赤塚氏の反応を待つタモリ氏の耳に聞こえたのは、「これでいいのだ」だったのだろうか。
他人を思いやる赤塚氏のことだから、「いいとも!」と答えたのではないかと私は思うのだ。














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