会員数570万人を誇るSNS最大手のミクシィが昨日マザーズに上場した。初日は公開価格(155万円)の2倍強となる315万円まで気配値を切り上げたが、売買が成立せず、買い気配のまま取引を終えた。気配値をもとにした時価総額は2,221億円になるという。
ところでmixiはSNSの最大手であることは余りにも有名であるが、平成18年3月期の同社売上高19億円のうち、3分の2の12億円強は、もう一つの柱であるIT系ベンチャー企業を顧客とした就職斡旋サイト『Find Job!』の運営によるものであることは意外と知られていない。(上場申請の為の有価証券報告書を参照)
勿論SNSの会員数570万人というのは驚異的で、会員一人あたりのmixiにおける滞在時間も他に比べて長いと言われていることから、同社に様々な期待が集まるのは理解できないことではない。
ただ、SNS事業での売り上げがバナー広告と検索ワード連動広告が殆どであるという点が非常に気にかかる。圧倒的なページビュー数があるということで、広告主もそれを無視できないのだろうが、果たしてバナー広告等を見て、それが直接物品やサービスの購入につながるのだろうか。
私に限って言えば、ネット上のバナー広告を見て何かを買ったことなど一度もない。どんな広告が掲載されていたかも記憶にない。
SNS事業においては、月額315円のプレミアム会員制度を儲けているが、そちらのサービス利用料収入はあまり伸びていないようだ。
上場前の公開によりに70億円を調達したが、サーバーの増強に充てるのはその内の10億円強で、それ以外の調達資金は将来の事業拡張に備えて預金口座に置いておくという。
株は将来の成長期待で買われている。mixiが本当に化けるとしたら、やはりAmazonやiTunes Music Storeの様に、アフィリエイトではなく自社サイトで音楽や映画が買えるようになることだろうか。
『たのみこむ』の様に同じ趣味をもつコミュニティの住人が提案したオリジナル商品の開発に関与するとか、充実したユーザーコメント欄を持つ『価格.com』の様なショッピングモールを持つことだろうか。
同社に対する期待が高いのは、単に儲かればよいというのではなく、mixiという手間のかかるサイトをユーザー本位できちん運営してきた笠原社長の経営姿勢に対する信頼感によるところが大きい。
私が気付いていない大きな可能性を持っているのかも。磯崎先生、こっそり私に教えてください。








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