先日中国を旅した時、毎晩TVで韓国のドラマが流れていた。それも一つではなく幾つも。日本のドラマもあった。『白色巨塔』、ご存じ山崎豊子原作のドラマである。
吹き替えのレベルがもの凄く高くて、まるで俳優が中国語をしゃべっているのではないかと錯覚する程だ。日本語の台詞は結構頭に残っているので、字幕もあることから何を言ってるのか理解しやすい。
昔、広東語の映画を台湾などで普通話に吹き替えたものは、臨場感が失われてしまっており、「やっぱりオリジナルでなくては」とがっかりしたものだが、今の中国の吹き替えのレベルは素晴らしい。
これらのドラマを見ている田舎の中国人の中には、「韓国も日本も自分らと同じ言葉をしゃべとるんだな」と錯覚に陥っている人もいるのではないかと心配する。日本と違い、毎晩連続で放映するものだから、否が応でもドラマに嵌る人が多そうだ。
ノーカットで放映されているので、彼らは既に韓国人や日本人がどの様な生活をしているのか、十分に理解しているだろう。鬼の様だと親達に教えられてきた日本人の今の姿を見て、一体どう思っているのだろう。
中国では、昨今民衆が地方権力との紛争を裁判に訴えて解決しようとの動きが芽生えていると聞く。『白色巨塔』も医療過誤を裁判所に訴えて裁いてもらうというストーリーである。このドラマが中国でも支持される理由は、このあたりにあるのかもしれない。








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