日本のデジタル・デモクラシー

一昨日あたりから、各政党の折り込みチラシがポストに入るようになった。選挙で使える文書図画は相変わらずビラとはがきに限定され、枚数も制限されている。

資金力の点で不公平が生じない様にというのが公職選挙法の趣旨らしいが、どう考えても電子メールやウェブサイトを使って運動した方が、資金がかからない選挙ができるはず。

堀江氏は選挙違反でしょっぴかれない様に、意識的にネットの利用を避けている。相手が元警察官僚だし、どんな罠が待ち構えているかわからない。

彼がいみじくもここで答えている様に、「ネットの利用は効果があると現職の議員が認めているからこそ、新参者が容易に選挙活動をすることが出来ない様、新しいメディアの利用を拒んでいる」と言われても仕方が無い。

それでも指をくわえている訳にはいかないと、グロービス・グループ堀義人氏が発起人となって、若手起業家に声をかけ、『YES! PROJECT』というサイトを立ち上げて、選挙への参加を呼びかけている。

スローガンは、「選挙に行こう」、「改革を進めよう」、「もっと発言しよう」の三つだ。

今まで政治から距離を置き、ダンマりを決め込んでいた若き起業家達が、カミングアウトする様を見るのは、何とも気持ちがいい。

もっとも、YES! PROJECTでは、本当は政治家比較サイトを開設したかったらしく、『seijikahikaku.com』というURLまで取得して準備していたのだが、公職選挙法に抵触する恐れがあるということで断念したという。

ところで、昨日紹介した『韓国のデジタル・デモクラシー』という本を読んでいると、韓国には『OhMyNews』(英語版はここ)の様な、大手新聞に対抗する、市民記者が投稿するニュースサイトがあるのに、日本ではそういうサイトを見かけないのはなぜだろうと思っていた。

日本では大手新聞等の言論権力は、どちらというと野党寄りであったからだろうかとも思っていたのだが、ここに来て必ずしも野党寄りであることが、国民の気持ちを代弁しているとは言えなくなってきた。

先述の新書によれば、日本でも『JanJan』という市民記者によるニュースサイトがあるという。『JanJan』とは、『Japan Alternative news for Justices and New Culture 』の略らしい。『OhMyNews』の抄訳も載せている。

その中に総選挙全情報というコーナーがあった。選挙区毎の候補者のプロフィールや当落予想が掲載されている。

『JanJan』のページデザインはまだ垢抜けない。今後『OhMyNews』の様に影響力を持つメディアになるのだろうか。

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