2012年オリンピック開催地決定

今日7月6日、シンガポールで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)の総会で、2012年夏季五輪開催地を決める投票が行われる。

日本時間午前10時から、招致に手を挙げているパリ、ニューヨーク、モスクワ、ロンドン、マドリードの5都市が、順番にプレゼンテーションを行い、その後にIOC委員の投票で開催都市を決定する。夜8時半に結果が発表されるとのことである。

シラク大統領、ブレア首相、ブルームバーグ市長、クリントン夫人などの大物政治家や有名スポーツ選手達が、早くからシンガポール入りして、それぞれ自国への誘致のお願いに奔走している。

地元の新聞によれば、モスクワは社会主義国からの脱皮を、マドリードとニューヨークはテロの悪夢をぬぐい去る為、ロンドンは1948年以来遠ざかっている開催を何とか取り戻したいなど、それぞれの思惑があるという。ただし、モントリオールやアテネなど、過去の開催地の住民は、多額の負債の返済の為、今でも増税に苦しんでいるとの指摘を付け加えることを忘れない。

IOCの総会を自国へ誘致することに成功したシンガポールだが、独立以来40年間、メダルとは縁がない。昔シンガポール人に「知力、財力では先進国なのに、どうしてスポーツに力を入れないのか?」と聞いた事がある。

返ってきた答えは「スポーツではメシが食えない。」と言うものだった。例え国を代表するメダリストになったとしても、将来それで生計を立てるには、自国のマーケットがあまりにも小さすぎると言うのである。

6月30日付けの日経新聞によると、今回のIOC総会の誘致により、各国から代表団や報道陣約5千人が訪れることで、その経済効果は4千万シンガポールドル(約26億円)と試算しているとのことである。

今晩8時半からの『開催地発表式典』は、全世界で放映されるらしい。シンガポールは発表前の2分間と発表後の1分間、同国を紹介するビデオ放映の権利を得ており「宣伝効果は計り知れない」(シンガポール組織委員会)としている。

私としては、2012年の開催地がどこになるかよりも、シンガポールが与えられた3分間でどのようなプレゼンテーションを行なうかの方に興味がある。

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