お固いことで有名なシンガポールが、カジノで大きな賭けに出た。
先月18日に、同国のリー・シェンロン(李顕龍)首相が、同国初となるカジノ2カ所の建設計画承認の発表を国会で行なったのだ。(詳細はここ。現地ではカジノと呼ばず、Integrated Resortと呼ぶことにしたらしい。)
同国ではカジノ建設を巡って国内世論を二分する論争が続いてきたが、リー首相が、「決定に関する最終責任は私がとる」と熱弁を振るい、ついに建設の方向に踏み出した。
そもそもシンガポールは古くから交易で栄えた港町であり、大昔は、そこに集まる人々の欲望を満たすため、賭博、阿片、娼館等は当たり前の島であった。
ところが今の首相の父親であるリー・クアンユー(李光耀)氏が、第二次大戦後、欧米へのキャッチアップと、外国からの投資を受け入れるため、安全で秩序ある国を目指して、徹底的にクリーンな街作りを行なったことから、今では花と緑があるだけのつまらない国になってしまった。
マカオはカジノが沢山あることで有名だが、行ってみてわかる通り、その代償も大きい。カジノ建設反対派の先鋒を務めていたリー・クアンユー氏の目の黒い内は、カジノが作られることはないだろうというのが、一般の予想であった。しかしその彼も容認の方向に転じた。
昨年8月に首相となったリー・シェンロン氏は、国民からは、20年以上前から次期首相の最有力候補と見なされていた。彼が優秀であることには疑いの余地はなかったが、若干人間味に欠けるとの風評は強かった。
カジノを誘致したタイやマレーシアなどの隣国が、シンガポールから観光客を大きく奪ってしまうのではないかとのおそれと、ここでカジノ容認の姿勢を見せることで、新首相のイメージチェンジを図れるとの思いから、リー首相はカジノ建設に積極的な態度を示したものと思われる。
カジノを建設するのは、政府系ともいえるCapitalandとKeppel Landの2社である。オペレータとして、世界有数のカジノ運営会社が手を挙げている。
シンガポールらしく、同国国民が賭博に耽らぬ様、年会費2000ドル(約13万円)または一回100ドル(約6,500円)の入場料を課すという。更には賭博中毒者の為のリハビリ施設まで作るという念の入れようだ。
昔シンガポールの駐在員と、「セントサ島に、外人専用のカジノとヌーディスト・ビーチでもあったらなあ」と言い合ったのが懐かしい。
ところで、私が毎日更新を楽しみにしている『わしLog』の『わし』さんが、アジアの金融情報に特化した『アジア金融道』という新しいブログを立ち上げられた。
今までの日記スタイルのブログとの、二本立ての運営を行なうそうなので、よりマニアックな(専門家の視点に立った)書き込みを期待したい。










早速ご紹介ただき有難うございました。
アジア金融の諸先輩を差し置いてこんなの立ち上げるのも図々しいかなとも思いましたが、情報発信のペースメーカーとしてとりあえず始めてみることにしました。
三日坊主にならないよう(笑)頑張りたいと思います。
取り急ぎお礼まで。