「帝都東京・隠された地下網の秘密」

帝都東京・隠された地下網の秘密
秋庭 俊
洋泉社 2002-11


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先日酔った勢いで、妙な本をオーダーしてしまったが、面白かったのでご紹介する。 我々は現在走っている東京の地下鉄の内、戦前にできていたのは銀座線だけだと聞かされてきた。しかしながら著者の綿密なる取材・調査によると、戦前既に幾つかの地下鉄が完成していたというのである。また地下鉄のみならず、地下を貫く幹線道路や、地下広場もできていたというのである。これらは全て国防上の観点から建設されたとのことで、東京都や東京メトロ等の関係者の口は一様に重く、それらを認めようとはしないのだ。 半世紀以上も前に作られ、捨て置かれた地下道は、現在崩落の可能性があるらしい。今も新しい地下鉄の建設が進められているが、ルートの決定にあたっては、住民のニーズもさることながら、崩落の可能性がある地下道の補修工事の予算付けの為に、そのルートが決定されているとのことである。 100%事実ではないかもしれないが、90%以上は事実ではないかと思えてくる。私はこの本を読んで以来、落ち着いて地下鉄にのったり、地下道を歩いたりできなくなってしまった。朝のラッシュ時に、信号故障だとか、忘れ物の捜索などの理由で地下鉄が止まることが多いが、もしかすると一般の車両が止まっている間に、要人がこっそりと回送車両で、移動しているのではないかとさえ思えてくるのである。いつも散歩に行く代々木公園の下には、貯水池があることは周知の事実だが、その下に核シェルターがあってもおかしくないだろう。 著者の文章は多少こなれてないところがあるにもかかわらず、一気に読める本である。

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