ヒルズに向かって歩いていたら、無性に混声合唱とピアノのための組曲『都会』をiPodで聞きたくなった。
30年前に買ったLPレコードをデジタル化するのも面倒なので、図書館の横断検索を使って借りてきたCDをiPodに転送した。
この曲を初めて聞いたのは、高校の時。平田勝先生率いる神戸高校合唱部が演奏したのを聞いて圧倒されてしまい、以来最も好きな合唱曲になった。
当時はウォークマンさえも無く、ヘッドフォンを耳に街を歩きながら聴くなんて考えられなかった。
第一曲目の『星』。三浦洋一氏の弾くピアノはキラキラと、まるで天から降るガラスの星を思わせる。「青いつばさの 鳥がいそうな ビルの林よ」と岩谷時子氏がこの詩を書かれたのが、何と1960年代なのだが、今でも全く色あせていない。
第二曲目の『ふりむくな』。この曲の不気味さは、30年前に歌っているときには気付かなかった。
第三曲目の『若者たちよ』。スネアドラムの伴奏付のこのバラード調の曲。歩きながら口ずさむには持ってこいの曲なのだが、「昔かかげた 夢のいくつかは」というくだりは、今聴くと哀しい。
第四曲目の『子守歌』。「都会(まち)は 静かな海になる」で終わるのだが、千年もしたら、温暖化で本当に海の底に沈んでいるかも。
そして終曲の『都会』。途中から8分の5と4分の3拍子などが入り交じる変拍子の曲なのだが、思わず見えない指揮棒を振っている。そして「つばさの青い 鳥を探そう」で曲は終わる。やはり名曲である。
このCDは、田中信昭氏が指揮する東京アカデミー混声合唱団の演奏による物(日本合唱名曲シリーズ13〔中田喜直;混声合唱組曲「海の構図」 他〕
)なのだが、残念ながら現在は手に入らない。
もう一枚、神戸中央合唱団の演奏によるものがあり、こちらはまだ手に入りそうだ。
![]() | 日本合唱曲全集「海の構図」中田喜直作品集(1) 佐藤陽三 前田二生 根津弘 by G-Tools |
iPodで合唱曲を聴き直してみたくなった。他のCDも借りてこよう。








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