『サブプライム問題の教訓』江川由紀雄 著

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サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神
サブプライム問題の教訓―証券化と格付けの精神江川 由紀雄

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銀行から大手リース会社に出向して以来13年、一貫して『証券化』に取り組んできた著者が、昨今のエコノミストや評論家による知ったかぶりの解説に「一言言わねば」と書き上げた、証券化と格付けを分かり易く解説した良書。

タイトルは『サブプライム問題〜』となっているが、決して際物ではなく、副題の『証券化と格付けの精神』こそ、江川氏が訴えたかった本題だろう。はしがきの一部と目次はここで読める。

数式だらけの学術書ではなく、あえてエッセイという形を取ったことにより、証券化ビジネスに関わる者の心理や、学術的証明の未だ難しい推論にまで触れることができた。

価格も1,600円と大変お得で、本のサイズも小振りであることから、肩肘張らず寝っ転がって読むこともできる。

ーーここから先は、この本を読みながら寝入ってしまった私が見た夢ーー

ある所に水売りがいた。濁った池から水を汲んで、大きな瓶(かめ)に10杯注ぐ。濁りが底に沈んだ頃を見計らって、上から2杯の上澄みは、高いお金を払ってくれる金持ちに売る。次の1杯はちょっと安い値段で別の人に売る。次の1杯は更に値引いて別の人に。こうやって順番に値引いて売っていくのだが(これが『サブプライム RMBS』の仕組み)、さすがに泥の上に溜まった最後の1杯分は誰も買い手が現れない。そりゃそうだ。どんなバイ菌が含まれているかわかったものじゃない。
ところが水売りは、別の池から汲んだ水で同じように売れ残った最後の1杯の水を、沢山沢山集めてきて、1つの瓶(かめ)に注いでしばらく待った。あーら不思議。濁っていた水が透明になってきた。金持ちがやってきて、上から半分高く買うと言う。その後もひっきりなしに客が訪れ、少し安くするなら買っても良いという(これが『CDO』の仕組み)。底の方の水を『ミラクル・ウォーター』なんて名前を付けたら、外国からも有り難がって買いに来るものだから、水売りの笑いは止まらなかったとさ。おしまい。

ーー以上は江川氏の本には載っていませんーー

欧米と違い、日本では「後は野となれ山となれ」という様な、極端なレバレッジを効かせた証券化商品が作られてこなかったことの理由として、日本人の節度を保つ力が働いた結果であってほしい、証券化プロフェッショナルは自分の仕事に誇りをもって取り組んで欲しいというのが、この道一筋の江川氏が後輩達に託したメッセージであろう。

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このページは、durianが2008年1月22日 00:30に書いたブログ記事です。

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