プロジェクターは当然天井から吊り下げなければならないものだと誤解していた。液晶パネルを使ったプロジェクターなら、上下左右の斜めからも映写できることを知らなかったからである。
買って来てひとまず、梱包に使われていたダンボール箱を右斜め前に置き、その上にプロジェクターを置いて映写してみた。
問題なく映写できた。だがスペース的にも邪魔だし、見た目も良くない。ダンボール箱の位置がずれることもある。やはり頭上の高い位置に固定したいと考えた。
頭の真上に吊り下げるのがベストなのだろうが、この建物はちょっとした地震でも大きく揺れる構造なので、頭上に4kgの物がぶら下がっているのは気持ちが良い物ではない。
色々と考えた末に、メタルラックを組み上げて、右斜め上に置くことにした。足は3本、天井への突っ張りが2本という変則的な使い方だ。その理由は、ソファの右端を3本のポールが囲む形にしたからである。
足が一本足らないのが不安であったが、突っ張り棒の効果もあって想像以上にしっかりしている。これで地震で落ちるというなら、その時は他にももっと甚大な被害が出た時であろう。
この位置に設置すると、画面の大きさが100インチ以上になってしまった。少し大きすぎるので、レンズを調整して80インチの大きさにした。『貧者の80インチ』の完成である。







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