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実は私は、この小説が「東洋経済」に連載中、著者に対して「事実は小説よりも『酷』なり」という様な内容のメールを送ってしまったことがある。そんなメールに対しても、著者からはちゃんと返事を頂いた。最近この手の週刊誌は会社では定期購読しなくなったので、連載を全て読んでいる訳ではなかった。今回単行本になった物を読んで、私が書いて頂きたかった事も、ある程度書かれていたことに気が付いた。失礼をしてしまった。勿論当事者なるがゆえに、些細な事実との相違が気になったということもある。それは、400ページで話をまとめなければならないという小説の制約があったからであろう。 この小説は上場までを描いた第一章である。現実の世界は既に第二章に移っている。
この本は、現役の銀行経営者や銀行員に対して書かれた指南書とも言えよう。この通りに銀行を変えていく事ができれば、その銀行は「新興銀行」に近づくことができるのだから。しかし「言うは易く行うは難し」であるということは、木村剛氏が率いる日本振興銀行の迷走振りを見ればわかる。やはり確固不抜の経営者の存在が重要であることは言うまでもない。
正直に言おう。私はこの本をカフェで読んでいたのだが、初めから最後まで目頭が熱くなり通しであった。涙が止まらなかった。
江上さん、すばらしい本を書いて頂き、有り難うございました。







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