『韓国が漢字を復活できない理由』

豊田有恒氏が書いた『韓国が漢字を復活できない理由』という新書を読んだ。

韓国が漢字を復活できない理由(祥伝社新書282) 韓国が漢字を復活できない理由(祥伝社新書282)
豊田 有恒

祥伝社 2012-07-01
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最近なかなか本を一冊読み切るということができなくなってきたのだが、この本は面白くて一気に読み終えることができた、

ご承知の通り、韓国語と日本語の文法は瓜二つと言って良いぐらい良く似ている。

助詞や動詞の語尾以外の部分も、実はハングルではなく漢字で書いてくれると日本人でもすらすらと読める程同じ単語が使われている。

日韓併合の時代には、韓国でも漢字ハングル混じりで表記されていたらしいのだが、戦後漢字派とハングル派がやりあう中で、ナショナリズムの観点からハングル派が優勢になり、漢字はほぼ一掃されてしまった。

韓国語は日本語以上に同音異義語が多いにもかかわらず、表音文字のハングル表記を強制しているものだから、日本人がハングルで書かれた文章を読もうとすると、文脈からその漢字を頭の中で探さなければならない。

漢字教育を殆ど受けていない韓国人の場合、それさえすることもできず、いったいどういう風にして頭に刻み込むのだろうと思ってしまう。

この本の主題である韓国が漢字を復活できない理由だが、実は現在韓国で使われている漢字熟語の多くが日本統治時代に日本語からもたらされたということにある。

音読みの熟語だけでなく、訓読みや、湯桶読み、重箱読みの日本語の単語も全て韓国語の音読みに読み替えられて使用されている。

以前仕事で韓国の不動産登記簿謄本を読んだ時、건물(コンムル)が『建物』だったり、평 (ピョン)が『坪』だったりして、何だこれはと思ったことがある。

結局、漢字ハングル混じりで表記すると、現在の韓国語は殆ど日本語になってしまうということで、韓国政府としては我慢ならないということらしい。

韓国政府は『日本隠し』の為に、明らかに日本由来の言葉を韓国語の言葉に置き換えようとしているのだが、学術用語などの抽象的な概念を表す言葉は、今更造り出すのは無理というものだ。

ところで著者の豊田有恒氏は、私の頭の中では『エイトマン』『鉄腕アトム』『スーパージェッター』『宇宙少年ソラン』の脚本家というイメージが強かったのだが、現在は古代史の研究家としても活躍されているのだということを改めて知ることになった。

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