インチキ投資顧問

年金なぜ消えた AIJ、運用はブラックボックス  :日本経済新聞

顧客の資産の大部分を消失させた疑いで、AIJ投資顧問が1カ月の業務停止命令を受けた。

社長であり自ら運用を行っていたとされる浅川和彦社長は、元野村證券の支店長だ。

オリンパスの損失隠しを手引きした元野村證券の連中とも、近い関係にあったという。

ちなみに年金基金に営業を掛けていたのは実質グループ会社のアイティーエム証券だが、こちらは野村ではなく山一証券OBが社長を務めている。

今回AIJ投資顧問に引っ掛かったのは総合型の厚生年金基金が多いという。

企業年金とは言っても幾つかの種類がある。

かつて国の厚生年金の上乗せ年金として厚生年金基金という仕組みが作られた。

本来国が運用する部分(厚生年金)も基金が預かり(代行運用)、上乗せの積立金と一緒に国よりも高い利回りで運用することによってより多くの年金を支払おうという仕組みだった。

ところが、どの基金も国と約束した利回り以上の運用成果を上げられず、企業が穴埋めせざるを得ない状態となったことから、大企業の厚生年金基金は代行を返上して企業年金(基金)に仕組み替えをした。

自社だけでは年金を運用できない中小零細企業は、地域毎に同業者が集まって『東京○×業厚生年金基金』の様な総合型の厚生年金基金を作っていた。

中小零細企業の多くは年寄りが多く若者が少ないという年齢構成の為、基金の懐具合は年々悪化する。

会社が資金を補填して国に代行返上することもできない為、厚生年金基金のまま残っているのは総合型ばかりである。

総合型の厚生年金基金の理事長は同業者組合の社長の中から選ばれるケースが多く、運用については全くのド素人。

専務理事には社会保険庁等から天下ってきたノンキャリ職員が多く、こちらも自ら運用をした事がない人ばかり。

かくしてこれらの厚生年金基金は信託銀行やコンサル会社に進められるまま、訳の分からない運用商品に手を出すことになる。

年金は本来債券や株式で運用されていたが、それだけでは全く利回りが確保できないということで、オルタナティブと称するリスクの高い商品に手を出し一発逆転に掛けたのだろう。

今回の事件は氷山の一角かもしれない。

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