上方落語・九雀亭

昨夜は亀戸まで足を延ばして、桂九雀師匠の上方落語の会を楽しんだ。

九雀師匠は桂枝雀師匠の五番弟子。先月聴いた雀々師匠の弟弟子だ。

区民センターの和室が会場であったが、60人位の客でほぼ満員。

東京で上方落語を聴ける機会は少ないので、月例の上方落語会は本当に有り難い。

実は、九雀師匠には悪いが、今日のお目当ては、二席目に登場する前田一知氏という38歳のアマチュアの落語家。

大人になって人前で落語をやるのは今日が2回目であるとのこと。

何を隠そう前田氏は桂枝雀師匠の長男で、子供の頃には舞台で落語を披露したことがあるものの、落語家としての修業をした経験は無い。

小劇場や、ビジュアル系バンドのドラマーとして活躍していたが、九雀師匠の落語会でお囃子を手伝ったり、最近再び落語をやり始めたそうだ。

舞台に上がるなり発せられた張りの有る声は、やはり父親の枝雀師匠そっくり。

髪の毛は父親には似ず左右に散らし、若い頃の山田隆夫氏にもちょっと似ている。

演じたのは『青菜』。

アマチュアの落語家とは言え、お弟子さん達の落語を子守歌の様に聴いていたであろうから、堂々としたもの。

ビジュアル系だからという訳ではないが、客の耳目をひきつける妖しいオーラを発している。

枝雀師匠の事を思い浮かべて涙ぐんでいる人もいたが、実は私もその一人。

父親があの様な形で命を絶ったということで、落語に対する恨みや、落語から距離を置きたいという気持ちが有ったであろう事は想像に難くない。

だが、我々一般聴衆は、師匠の息子にその面影を追い求めようとしたがるもの。

噺が終わった後は万雷の拍手。次に登場した九雀師匠も、「この雰囲気の後ではやりにくいですわ。」と一言。

次回9月16日の九雀亭にも前田一知氏は出演する。

どなたか御一緒しませんか?

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