証券化のシンポジウム

休日にもかかわらず、『証券化商品と格付け』と題するシンポジウムに行ってきた。

基調講演のスピーカーのお一人は、ドイツ証券の江川氏。

日本では証券化において大きな問題が発生しなかったことの理由として、「勤め先に見せたら絶対に通らない、あくまで私見」との断り付きで見せてい頂いたのが、次の『社会学的考察の試み』というチャート。

わが国 かの国
コミュニティ 世界(?)
指揮官 40代半ば、もと商業銀行員 30代半ば、投資銀行一筋
実働部隊 幅広い年齢層、日本人が大半 20代または30代、様々な国籍・出身地
勤務地 東京 ニューヨークまたはロンドン
証券化の位置付け 傍流、亜流 出世街道
市場 domestic global
証券化資産の場所 東京または日本国内 カリフォルニア州
雇用・報酬形態 サラリーマン ボーナスマン(造語)
マインドセット 慎重 大胆
ビジネススタイル 農耕民族型 狩猟民族型
思考の時間軸 年度、複数年度 3ヶ月、1年
市場構造 間接金融主体、直接金融が補完 市場原理主義
需要 待つ 作る

『わが国』にも、『かの国』の様な銀行ができたが、きっちり失敗している。

江川氏は、「問題が無いのに、問題を解決せよと言われているところが、日本の証券化の問題点」と講演を締めくくった。

シンポジウムの終わりに、とある金融工学の助教授が、「証券化業務のスタッフに金融工学の専門家をちゃんと配しているのか?」とメガバンクの部長に質問した。

その部長は、「金融工学の専門知識よりも、金融とは何か、融資とは何かというプリンシプルを、現場で叩き込まれた人の方が、証券化業務のスタッフとして相応しいと考える。」と切り返した。

全く以て、ごもっともである。

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