2007年問題

今年は「現在55歳から59歳の団塊の世代が、定年を迎え始める年だ」ということで、マスコミ各社は盛んに『2007年問題』というキーワードで特集を組んでいる。

一体何が『問題』なのだろうかと読んでみたら、ベテランの持つ知識や技術が会社から一斉に失われるからだという。

本当にそうだろうか。知識や技術は当然下の世代にも受け継がれているはずであり、会社にとっては、この数年間で一気に人件費を削減することのできる有り難い期間ではないか。

その下の世代にとってみれば、団塊の世代が独占していたポストに就くチャンスでもある。もっとも、もう一つ下の世代に奪われてしまうというリスクもあるけれど。

むしろ社会にとっては、新たに定年を迎える元気な熟年世代が生み出す経済効果に着目するべきだろう。

彼らは終身雇用や年功序列制度の恩恵を享受しながら勝ち逃げできた世代である。年金だってしばらくは大丈夫だろう。

最近はデジカメを持って国内外に旅行に出かけ、メールやブログで自慢の写真を見せ合う熟年が増えてきた。大型テレビやHDDレコーダーの購入層のかなりの部分を熟年層が占めているに違いない。

需要面のみならず、供給面においても、彼らはインターネット等の新たなチャンネルを通じて、サービスの提供者になりうるだろう。

資金も知識も時間もある彼らが生み出す需要と供給は、『問題』どころか『2007年効果』と呼んでも良いのではなかろうか。

団塊の世代 団塊の世代
堺屋 太一

by G-Tools

カテゴリー: 社会 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です