ウォン高

韓国ウォン高が止まらない。1ドル=1,040ウォン程度であったウォンが、先月中旬から一気に上昇してきた。年明けには米国の利上げが一段落するとの思惑から、ついに1ドルが1,000ウォンを割り込み、昨日は、先週の終値より10.60ウォン高の1ドル=977.50ウォンで引けた。終値ベースで980ウォンを割り込んだのは、通貨危機直前の97年11月以来8年2ヶ月ぶりだ。

だが韓国企業にとってはドル・ウォンレートのウォン高よりも、日本円・ウォンレートのウォン高の方が悩みの種である。なぜなら、韓国の輸出商品は日本の輸出商品と競合しているからである。

ウォンは円に対してもこの2年間ずっと上昇基調である。2004/1/5に1円=11.2238ウォンを付けた時点でウォン安からウォン高へと方向を転じ、先週末2006/1/6に付けた1円=8.5153ウォンまで一本調子で上昇している。(Bloombergのグラフを参照。)韓国が米国の利上げに追随してきたのに対し、日本政府が頑なに低金利政策を続けているのがその原因だと言われている。

少し前の朝鮮日報に興味深い記事があった。本来設備投資目的でしか借りることのできない円建てローンを、中小企業や開業医などが、設備投資であると偽って借り入れを行い、不動産などの投資資金に充てているとのニュースである。

韓国ウォン建てだと金利が5%以上になるが、日本円建てだと1〜2%の超低金利で借りることができるらしい。おまけにウォン高が続くと予想して、返済時の為替予約をとらずに借り入れを行っているらしい。

例えば、1円=10ウォンだった一年前に、1千万円借りると1億ウォンに転換できた。一年後の今1千万円返済するには、8千500万ウォンで足りるのである。実質マイナス金利である。

それにしても、自己責任とは言え、円建て収入の無い中小企業や開業医に為替オープンで貸付を行う銀行のスタンスに問題がありはしないだろうか。

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ウォン高 への1件のフィードバック

  1. Kiasu のコメント:

    円建ての貸出を受け、他の銀行住宅担保貸出を返済するのに使える韓国の現状、驚きました。韓国や金融を管轄する政府当局のモラルってどうなってるのでしょうか?

    PS TBありがとうございました。勉強になりました。

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