『愛・地球博』雑感

子供にせがまれ、急遽『愛・地球博』に行ってきた。お金も無く急な話でもあったので、往復とも夜行バス。だが、駄々をこねたり喧嘩ばかりする子供を持つ親にとっては、行き帰りぐっすり寝てくれるので好都合。

閉幕日前日はさぞ混雑するだろうと覚悟していたが、想定の範囲内の混雑で、多少肩すかしの感。冷凍マンモスーイタリア館ー日立館ー電力館ー東南アジア諸国数館ーロシア館ーイギリス館ーベルギー館等見て回ることができた。たった一日の観覧では大きなことも言えないが、感じたことを一言。

大阪の万博の頃とは違い、海外の文物については、インターネットやTVによって簡単に知り得ることができ、海外の物産についても、ネット上で簡単に手に入る便利な時代になったことから、海外諸国のパビリオンには、さして興味を引かれるものはなかった。

企業のパビリオンにしても、ITを駆使した見せ方というのは、PC上ではさしてめずらしい物ではなくなり、大型のディスプレーも、街角の大型テレビや3D映画館の普及から、驚くほどの物ではなくなった。

35年前の様にそれらのパビリオンに期待するのが間違いで、日本館、中部館、愛知館、名古屋館こそが、主催者のメッセージを強く感じ取ることのできるパビリオンであったのかもしれない。だが、たった一日の中にそれらの観覧を組み込むのは、家族の意見を尊重すると難しい。

確かに愛知県下の小・中学生にとっては、自分たちでも参加したり、何度も訪れ、色々なパビリオンを見ることができ、有意義な体験であっただろう。反面、他の地方からは、昔の万博の様な熱気を感じ取ることができなかったのではないか。入場者の四割がリピーターであったということからもそれがわかる。

会場内の食事が高かったのも少し不満。本番の料理を期待して結構なお金を払っても、味はイマイチというものが多かった。都内の専門店の方がもっと満足度が高いだろう。

次の大型の万国博覧会は2010年に上海で開かれる。テーマは「Better City, Better Life」とのこと。オリンピックや万博の開催を機に、人前で痰を吐いたり、手鼻をかんだり、トイレを汚したり、行列に割り込んだりする彼らのマナーが、先進国並みに向上してくれれば有り難い。

企業や官庁から博覧会に出向していた人たちは、明日からは再びもとの職場に戻る。ボランティアはまた新しいボランティア先を見つけるだろう。連日博覧会に人を運び込んでいたバスの運転手達は、果たして仕事があるのだろうか。パビリオンが閉じた後の跡地は、整備を続けるのに値する入場者を期待することができるのだろうか。

P.S. 私が自分に買ったおみやげは『life.stories dick lee’s 30th anniversary concert 2004』というDVD一枚。シンガポール館で買った。

カテゴリー: 社会 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です