iTunes Music Store in Japan

アメリカ時間の6月6日に、AppleがマイクロプロセッサをIBMからIntelに切り替えるという話が、本当に発表されて大騒ぎとなった陰で、翌朝の日経新聞が、ようやく日本でも『iTunes Music Store』いわゆる『iTMS』が、8月から始まると報道した。

この話は不思議な事に、今までたびたび日経新聞だけが先行して報道し、そのあと他紙が、「やっぱり色々あって、当分は無理。」という記事を流すというのがお決まりであった。だが、今回は何となく、SONYだけが不参加でも見切り発車する様な気がしてきた。

ただし日本ではCDの流通経路や権利の問題が複雑で、解決すべき問題も多く、一曲あたりの価格が海外に比べて割高になるのではないかと言われている。

私はCDの流通に詳しい訳ではないので、想像の域を出ないのだが、先日こういうことも関係しているのではないかなということを体験した。

実はある旧譜のCDをネットで探していたのだが、同じ原盤のCDが幾つもの価格で販売されていることに気がついたのである。本家本元のオリジナルCDは2,800円程度なのだが、それと同じ者が1,800円で売られていたり、1,500円シリーズの一つとなっていたり、あげくの果てには1,000円版や並行直輸入の800円版まであった。どうやらオリジナルの発売元は、廉価で販売する権利を色々な販売者に売っているように思える。

Appleと発売元の取分の決めはよくわからないのだが、仮にAppleが一曲100円で販売し、その内の90円を発売元に支払うとする。その90円は一体だれが受け取るべきなのだろうか。廉価版を売る権利を買った販売者にとってみれば、AppleがiTMSで販売を始めると、大きな打撃を受けるだろう。そうすると販売者は発売元から90円の内の幾らかをよこせという話になるのだろうか。

そんな業者が沢山からんでいると、90円などあっという間になくなってしまい、発売元としては100円ではなく、もっと高い値段をつけて欲しいとAppleに注文することになりそうだ。

流通機構が複雑だという報道は多いが、具体的にどうなっているのかを報じてくれるメディアはほとんどない。どなたか詳しい方がいらっしゃったら教えてください。

カテゴリー: パソコン・ネット タグ: パーマリンク

iTunes Music Store in Japan への3件のフィードバック

  1. FIGALO のコメント:

    音楽CDは再販制度が認められており、レコード会社(出版者)が売値を決めます。国内版は通常、CDショップに25%、アーティスト印税に3%、JASRAC著作権に6%、それから、プレスやジャケット等の製造原価が7%と、ここまでが売れても売れなくても定率で掛かるコストで、残りの約6割がレコード会社の取り分です。ただ、ここから録音等制作費、宣伝・広告費、在庫・物流費、諸管理費等を捻出して、もうけはそこそこといったところ。
    それよりなにより、最大のコストはヒットしなかった場合の赤字リスクで、どうも大半の売れないCDの赤字を、年間数枚もないヒット盤の超黒字で穴埋めするというのが一般的なパターンのようです。

  2. durian のコメント:

    FIGALOさん、いつも的確なフォロー有難うございます。
    ところで、他の国ではiTMSが順調に導入されたのに、日本では随分と時間がかかっています。
    何か日本固有の事情でもあるのでしょうか。

  3. FIGALO のコメント:

    昔の話ですが、各レコード会社のネット配信事業ではコスト積み上げで@350円というのが一つのメルクマールでした。実はエンコードだとか、サーバ維持なんかに、思ってもみない費用がかかる一方で、アーティストからはネット配信で利益率高そうだから、従来のCDでの分配比率じゃなくてもう少し上げてよなんて言われたりして。かてて加えて「着うたフル」が@300円で結構売れてるし・・・。一曲150円で売るなんて論外だったんでしょうね。
    逆に言うと、日本のレコード会社の営業効率の問題なのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です