『社長解任動議』

社長解任動議
4478930597 金沢 好宏

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パソコンや携帯電話の販売業務に乗り出し急成長中の情報機器商社を舞台にした、企業乗っ取りを巡る物語である。

作者の金沢氏は、昨春自らサラリーマン生活にピリオドを打ち、筆一本で身を立てることを決意した、新進気鋭の若手作家である。彼のブログはここにある。

登場人物は、若手社長と、かつては新体制派であったが今では旧体制派となってしまった常務二人、そして売り上げでは旧体制派を打ち負かすものの、利益ではまだ旧体制派に及ばない新体制派の取締役二人という、非常に明快な構図である。

文章は平易で読みやすく、テンポも軽快であることから、飽きることなく一気に読み切ることができた。

作品中に出てくる財務関係の数字は、さすが証券アナリストやIR担当者、そしてファンドマネージャーを経験した作者だけあって、一つたりとも疎かにせず、全て辻褄が合うように設定されている。まるで財務分析のケーススタディーの教科書を読むようだといえば言い過ぎだろうか。

小説の中で何度か繰り返される、父親や上司などの『重苦しい存在』。『重苦しい存在』はそれを乗り越えようとすることで、時には人を成長させる原動力になる。さすれば、何も『重苦しい存在』を感じていない今の私は、成長が止まっているのかも。

そろそろ次作が待ち遠しい。次は『美人IR担当者』が主人公かな。

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『社長解任動議』 への2件のフィードバック

  1. KIN のコメント:

    拙著をお読みいただきありがとうございます。お褒めの言葉も頂戴し、大変嬉しく思います。

    >まるで財務分析のケーススタディーの教科書を読むようだ

    ご指摘のとおり、この点はかなりこだわって書きました。私のパソコンには、アドバンス(小説の舞台となった企業)の財務諸表が、エクセルデータとして保管されています(^^;

    これからもよろしくお願いします。

  2. わしLOG のコメント:

    読了: 『社長解任動議』 金沢 好宏 (04)

    以前にご紹介させていただいた本作を、モンゴルからの帰国便にて読了。

    わし、そもそも小説って登場人物覚えるのが苦手で(笑)、企業小説読んだのも「アジアの隼」…

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