In this world, nothing is certain but death and taxes

「結構です。それでは3月15日までに、この金額をお支払いください。」
平成16年度の確定申告は実にあっけなく終わってしまった。

自宅を数年前に購入して以来、確定申告とは全く縁がなかったのだが、昨年は自社株を少し売ったのと、意外に医療費が掛かったことから、久しぶりに確定申告をすることになった。最近は確定申告の手引書やソフトウェアが沢山発売されており、パソコン関係のコーナーでもそれらを見かける事が増えた。

今年から、全国的にネット上での「電子申告サービス(e-tax)」が利用できるようになったというので、それを体験してみようと思った。これは事前登録が必要で、開始届出書というのをホームページで入手した上で、管轄の税務署に提出し、郵送でCD-ROM等をもらっておく必要がある。税務署からCD-ROM等が届くのは、開始届出書を提出した翌月の末になるという。私の様に、3月に入ってから思い立ったのでは間に合わない。でも、どうして即日利用可能にならないのだろう。民間のサービスなら常識だと思うのだが。

ということで、「申告書自動作成サービス」というのを使って、印刷したものを、税務署に持っていく事にした。国税庁のホームページをたどって、朝から作業を始めたのだが、どうもうまくいかない。所定の入力を行い「入力終了」ボタンを押すと、なんと「Fatal Error」が出てしまう。何度やっても次のページに進む事ができない。結局申告書自動作成サービスの利用もあきらめた。(後で推奨環境を見てみたら、Mac OS Xの場合は、Netscape Navigator 6.2以上のみに対応していると書いてあった。今時何%のMacユーザーがNetscapeを使っているというのだろう。)

第三の方法は確定申告書様式のPDFファイルを、別のホームページからダウンロードして、それに手書きで書き込む方法だ。所得税用と地方税用と控用の3種類がセットになっており、電卓を使って計算しながら書き込んだ。それぞれに同じ数字を書き込むのだが、うっかりすると転記の時に行や桁を間違えたりする。申告書自動作成サービスが使えたら楽だったのになと思った。医療費控除については、私の会社の健康保険組合は、WEB上でデータを検索したり印刷したりできるので、そのプリントアウトが証明に使えればいいと思ったのだが、何故だか知らないが、領収書原本が揃っていないとダメらしい。どうしてなのだろうか。わざと控除する金額が少なくなる様に、税務署が嫌がらせしてるみたいだ。なんとかできあがったので、バスで税務署まで届けに行った。

入り口に臨時の受付があった。地元の税理士達が助っ人で来ているようだ。私はてっきり内容をチェックしてくれるものだと思っていたのだが、このエントリーの冒頭に書いた様に、「結構です。」の一言で終わってしまった。
「あのー、中身合ってますかね?」と聞いたところ、「検算はここでは致しません。」とのことである。予定納税みたいなものか。税務署は、おそらく還付される人の申告書を優先してチェックするに違いない。その後で、納税する人の申告書のチェックに移り、納税額が少ない場合のみ追徴し、多めに支払っている場合はそのままにするのではないかと勘ぐってしまう。

拍子抜けしたが、面白い体験だった。全ての人に確定申告を義務づけた方が、納税意識が高まって良いと思うが、今の体制ではちょっと無理かもしれない。国税庁のホームページも丁寧ではあるが、非常にわかりづらかった。税金も年金も、徴収業務を民間に全面委託したらどうだろう。そうすれば、税金や年金がもっと国民に判りやすいものになるとともに、徴収業務の効率化も進むに違いないと思うのだが。

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In this world, nothing is certain but death and taxes への2件のフィードバック

  1. 胡桃 のコメント:

    確定申告ですが、検算は後日個人部門がおこなって、申請上の計算等に間違いがあって不足している場合、修正申告の連絡がきます。つまり、納税で足らない場合のみ連絡あり。
    もし、それ以前に本人が気が付いたら、15日までなんども提出できます。
    さらに、来年までにきがついたら修正申告もできます。

    税務所で、確認とったから大丈夫とよく一般にいわれていますが、いまの時期税務所でやっているのは、確定申告の記入相談(これは、国税庁の本庁からの応援者)であり、税の査定ではありませんです。堂々と、これ経費にいれちゃおう、節税をやるんだも〜んと言っても、査定でないのでOKなんですよ。税務官は、この時の言動で査定してはいけないのです。

    こういう言葉の楽しみあるのですが、このごろは、税理士さんにすべておまかせ(少々お金がかかっても、手間を考えるとまったく楽。)なので、税務相談での言葉の楽しみがなくなりました。:−)

  2. durian のコメント:

    胡桃さん、コメントありがとうございます。受付にいたのは税理士さんではなくて、本庁の若手の方達だったのですね。
    やっぱり、払いすぎた場合にはそのまんまになるんだ。

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