焼臘小館

先日、台湾出張から戻ってきた、とある外人ボスの秘書が私のところにやってきて、ボスから預かったレシートが、一体何の領収書か読んでもらえないかと頼まれた。その小さなレシートには、「……焼臘小館」と判子がおされていた。確か「焼臘(シウラプ)」というのは、香港のメシ屋の看板にあったような。
「チャーシュー飯のチェーン店じゃないかな。」とひとまず答えておいた。後で「焼臘」を調べてみると、どうやら「臘肉」をローストしたものらしい。では「臘肉」とは何か?
漢字源で「臘(ロウ)」の字を調べたところ、この字は年末の祭礼をいうらしい。その年に生じた百物を並べ集め、ひとまとめにまつって年を送る祭りとのこと。そこから「臘月」という言葉が生まれた。「臘月」とは旧暦の12月のこと。そして「臘肉」とは、冬の寒い「臘月」に作る塩漬けの干し肉のことらしい。それを焼いたのが「焼臘(シウラプ)」で、それを食べさせるメシ屋が焼臘小館というわけか。一般には豚、鳥、アヒルなどの焼き物のことを「焼臘」というようだ。ところで、なぜ「焼臘」という字を知っているかというと、この「八仙飯店之人肉叉焼飽」というカルト映画の中で 主演のアンソニー・ウォンが、鬼気迫る焼臘屋のオヤジを演じていたからだと思う。
そういえば、2月頃に黄色の蝋細工の様な花をつける美しい梅のことを「ロウバイ」という。私はてっきり「蝋燭」の「蝋」の字をあてるものとばかり思っていたのだが、この「臘」の字をあてることもあるらしい。一体どちらが正しいのだろう。
さて、「臘月」といえば、あさって8日は旧暦12月の大晦日であり、9日からお正月。仕事のカウンターパーティーも、皆お休みをとるようなので、しばらく仕事にならないかもしれないな。

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焼臘小館 への1件のフィードバック

  1. ちょし のコメント:

    TBありがとうございました。
    私もアンソニー・ウォンの「八仙飯店之人肉饅頭」観ています。
    これで彼は香港アカデミー賞主演男優賞をとってますよね。
    「焼臘」はそういう意味だったんですね。勉強になります。

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